2016年 第29回千葉ウィンタージュニアテニス選手権大会
 
全種目
 「12歳以下男子」 「12歳以下女子
 「14歳以下男子」 「14歳以下女子
 「16歳以下男子」 「16歳以下女子

 「18歳以下男子」 「18歳以下女子

 
 
 入賞者(ベスト4)のご紹介 
12才以下男子
(12/11、於:フクダ電子ヒルスコート) 

写真は左から
  優勝:福本 大輝くん(ロイヤルSCTC)
       準優勝:荒木 絢斗くん(メディカルSP)
            3位:堺 栄吉くん(メディカルSP)
                 4位:金森 拓斗くん(きさらづアウルTC)

決勝戦:福本 大輝 6-4 荒木 絢斗 
 (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 49.福本大輝 1   2③ ④5⑥
 72.荒木絢斗  1②3  ④

各ポイント長いラリーが続く。
荒木君が積極的な攻めが功を奏し、立ち上がり3-1とリードする。
福本君は際どいところを狙いすぎず、どんなボールでも丁寧に返球している。
お互いのウィナーで始まりデュースまでもつれた5ゲーム目を、福本君がブレークで流れをつかむ。
長いラリーの中、ミスをしない福本君を荒木君は果敢に攻めるのだが、ミスが先に出て、ゲームの流れを手繰り寄せることができない。イラつくところだ。
福本君は相手のミスを誘う堅実なテニスで、最後はラブゲームでキープして優勝した。

3位決定戦:堺 栄吉 6-3 金森 拓斗

 12才以下女子
(12/11、於:フクダ電子ヒルスコート) 

写真は左から
  優勝:平野 友里菜さん(Hills K-N TA)
       準優勝:矢口 亜美さん(オールサムズTC)
            3位:小野 陽菜さん(殿山TG)
                 4位:野田 枚季さん(誉田TC)

決勝戦:平野 友里菜 6-2 矢口 亜美 
 (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 1.平野友里菜  1②3 4⑤6
 28.矢口亜美  1   2

第1シードの平野さんは、速くはないがしっかり振りきれているショットで、相手を左右に走らせる。
矢口さんは良い動きと、面に当てて返す器用さがあり、粘り強いプレーをする。
しかし、矢口さんはリターンミスやダブルフォールトが出て、リズムが作れない。
背の高い平野さんは高い打点からのスピードあるショットも入り始めると、矢口さんは拾いきれずにミスが出て、手がなくなってくる。
平野さんは終盤の2ゲームをラブゲームで取って、余裕で優勝を手にした。

3位決定戦:小野 陽菜 6-3 野田 枚季
14才以下男子
(12/18、於:フクダ電子ヒルスコート) 

写真は左から
  優勝:佐藤 和磨くん(千葉市少年テニス連盟)
       準優勝:中村 翼くん(八千代SGITS)
            3位:小町 優貴くん(八千代SGITS)
                 4位:実川 優くん(八千代SGITS)

決勝戦:佐藤 和磨 6-4 中村 翼
 (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 37.中村 翼 ①   ② ③ ④    .
 56.佐藤和磨  ①2③ ④ ⑤ ⑥

両者、トップスピン・スライス・ループ・ドロップなどショットは多彩で、見ごたえがある。そして、組み立ての中でオープンコートを作っていくというゲームスタイルもよく似ている。長いラリーの攻防が続き、どちらにアンフォースドエラーが出るかが勝敗の分かれ目だ。
基本はサービスキープだが、3ゲーム目の中村君は1stサーブの確率が悪く、ブレークされたのが最後まで響いた。
一方佐藤君の8ゲーム目、1stサーブの確率が悪くデュースへもつれ込むが、キープが出来たことが大きかった。
10ゲーム目の佐藤君は長いラリーの中で、強打もきっちり決めて勝ち切った。
ミスの少ない佐藤くんが、1ブレークの接戦を制しての初優勝だった。

3位決定戦:小町 優貴 6-1 実川 優
  14才以下女子
(12/18、於:フクダ電子ヒルスコート) 

写真は左から
  優勝:塚越 咲妃さん(初石TC)
       準優勝:山口 あおいさん(AK Tennis 勝浦)
            3位:荒川 七海さん(オールサムズTC)
                 4位:山口 あいりさん(AK Tennis 勝浦)

決勝戦:塚越 咲妃 6-3 山口あおい 
 (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 9.山口あおい     ① ② ③   .
 24.塚越咲妃  ①2③ ④ ⑤ ⑥

互角のラリーで熱戦が続く。
仕掛けが早く攻めのテニスを展開する山口さんは、その分ミスが多くなる。
塚越さんは打点を落として打つスピンのショットが深さがあり、山口さんの攻めに十分に対抗している。
中盤の5・6ゲームはデュースにもつれ込むが、お互いしぶとくキープした。
終盤の8ゲーム目、山口さんはいい形でキープし3-5となる。
最後の9ゲーム目は山口さんの攻めが空回りしてリターンミスが続く。疲れの見えていた塚越さんがキープする。
序盤の1ブレークで接戦を制した塚越さんが、嬉しい優勝を手にした。

3位決定戦:荒川 七海 6-1 山口 あいり
16才以下男子
(12/23、於:青葉の森スポーツプラザ)

写真は左から
  優勝:吉田 直樹くん(アートヒルTC)
       準優勝:三好 優人くん(殿山TG)
            3位:大岡 凜生くん(アルドールTS)
                 4位:片山 泰一くん(きさらづアウルTC)

決勝戦:吉田 直樹 6-0 三好 優人 
 (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 1 .三好優人        . 
 85.吉田直樹 1②3④5⑥

決勝戦は接戦が期待された。
吉田君のショットはコースが読みにくく、コントロールも良い。ラリーの中で相手を左右ししっかり振り、出来たオープンスペースにきっちりとウィナーを放つ吉田君がワンサイドのスコアで優勝した。
理詰めの展開に三好君は力を発揮出来ずに終わった。
吉田君は「どんな不利な状況でも、その場で勝つためのプレーを見出して実行すること」や「緩急だけでなく深さもコントロールすること」など、目標としていたプレーができた。

3位決定戦:大岡 凜生 6-1 片山 泰一
  16才以下女子
(12/23、於:青葉の森スポーツプラザ)

写真は左から
  優勝:髙口 未沙さん(渋谷幕張中)
       準優勝:越間 優さん(山脇学園中)
            3位:秋元 空さん(ATA)
                 4位:畑中 友那さん(渋谷幕張中)

決勝戦:髙口 未沙 6-4 越間 優 
 (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 19.髙口未沙   1②3 4⑤ ⑥
 29.越間 優 ①2   3  ④

越間さんはエッグボールのストロークと、トップスライスのサーブは強い当たりで安定感がある。髙口さんのコーナーに突き刺さるフラットドライブは、早いタイミングでスピードがあり威力十分。
越間さんは強い当たりでガツンと攻め、髙口さんもカウンター気味の強いフラットドライブで攻め返す。激しいラリーが続く。
3-3の接戦で迎えた7ゲーム目はノーアドまでもつれ込む。髙口さんのリターンも良かったが、越間さんが急に2ndサーブが打ち切れなくなり、2個のダブルフォールトをしてブレークされたのが大きかった。
終盤も接戦は続くが、ショットの攻撃性と安定性が格段に向上した髙口さんが、「昨年のベスト8を上回る」大躍進の優勝になった。

3位決定戦:秋元 空 6-1 畑中 友那
18才以下男子
(12/25、於:千葉県総合スポーツセンター・天台)

写真は左から
  優勝:五十嵐 真人くん(八千代高)
       準優勝:青木 柊哉くん(麗澤高)
            3位:内山 太創くん(八千代高)
                 4位:小林 康樹くん(柏陵高)

決勝戦:五十嵐 真人 6-2 青木 柊哉
 (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 33.五十嵐真人  ①2 3④5⑥
 114.青木柊哉  ①  2

青木くんは相手のリターンミス連発で1ゲーム目をキープしたが、その後サービスキープは出来なかった。
五十嵐君はガツンと強い当たりで高い打点から打ち込んだり、深くて高く弾むエッグボールを打っている。
青木君はループスピンの安定したストロークで対抗するが、相手の攻撃的なテニスに攻め込まれたり、エッグボールを高い打点やハーフバウンドで打つ時に先にミスがでてしまう。
長いラリーが続くが、五十嵐君がパワーショットやアングルショットでゲームを支配して見事に優勝を手にした。「ずーっと勝てなかったので、今回はじめて優勝できて良かったです!」と嬉しいスピーチをした。

3位決定戦:内山 太創 6-1 小林 康樹
 18才以下女子
(12/26、於:殿山テニスガーデン)

写真は左から
  優勝:松本 真依さん(幕張総合高)
       準優勝:谷岡 萌さん(幕張総合高)
            3位:黒川 真結さん(船橋啓明高)
                 4位:椙山 真凜さん(市川高)

決勝戦:松本 真依 6-0 谷岡 萌
 (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 3.谷岡 萌          . 
 24.松本真依 ①2③4⑤6

日没順延で予備日の決勝戦は、同じ高校の先輩後輩の対戦になった。
谷岡さんは2ndはアンダーサーブでも、ラリーに持ち込み得点するラリー力で5試合を勝ち上がってきた。
松本さんは重心の低い広いスタンスで、ボールの後ろに入ってしっかり打つ。センターへのリカバリーは素早く、オープンスペースが出来ない堅実なテニスで4試合を勝ち上がってきた。
ぎっくり腰で本調子でない谷岡さんは、得意の長いラリー戦に持ち込まず、早めの攻めをしているので、前日よりミスが早くなる。谷岡さんはデュースまで競った4・6ゲーム目をブレークされ、自分にイラついていた。
松本さんの堅実なプレーは最後まで変わらず、相手のアンフォースドエラーを誘う。ワンサイドのスコアで「2016年最後の試合で嬉しい優勝」を手にし、「課題もたくさん見つかったので2017年春に向けて頑張ります」と誓った。

3位決定戦:黒川 真結 6-1 椙山 真凜