2014年 第26回千葉ウィンタージュニアテニス選手権大会
 

  「12才以下・男子(12/8終了)」   「12才以下・女子(12/22終了)
  「14才以下・男子(12/22終了)」  「14才以下・女子(12/23終了)
  「16才以下・男子(12/25終了)」  「16才以下・女子(12/24終了)
  「18才以下・男子(12/27終了」   「18才以下・女子(12/27終了)
 
 入賞者(ベスト4)のご紹介 
12才以下男子
(12/8、於:フクダ電子ヒルスコート) 
空気が冷たく陽射しが遮られると寒い。ただ風が弱く大会日和となった。

写真は左から
  優勝:斉藤 涼馬くん(Hills K-NTA)
      準優勝:大岡 凜生くん(Hills K-NTA)
          3位:金田 拓渡くん(松原TC印西)
              4位:中村 健太くん(志津TC)

決勝戦:斉藤 涼馬 6-3 大岡 凜生

  1.斉藤涼馬 ① ②3④  ⑤  ⑥     
  56.大岡凜生  ①    ②  ③
          <丸付き数字はサービスキープ>   
 斉藤君は9月の東ブロック初心者大会で優勝し、調子は良いようだ。大岡君は同じ大会のQFで齋藤君に負け、この決勝では雪辱に燃えているはずだ。
 決勝戦の2人は所属が同じで、相手を左右に走らせ前後に揺さぶるゲームスタイルが良く似ている。
 試合はデュースゲームが4つもある接戦だが、大岡君の40‐0からブレークされた4ゲーム目が響き、たった1ブレークの差で勝敗が決した。
 斉藤君は相手の良い攻撃をループで返球し、チャンスボールを叩くというメリハリのあるプレーをする。また、大岡君を正確なショットで左右に動かし、短いスライスでミスを誘う巧さがある。
 斉藤君が持ち味の試合巧者ぶりを発揮し、「レッスン・練習のように試合ができ」て優勝した。2012年ウィンタージュニア決勝戦で惜敗をした斉藤君が、今年はうれしい優勝でリベンジを果たした。
 大岡君はダウンザラインへの強打の精度が向上し、バックハンドのスライスに強さが出てくれば優勝が期待できる。


3位決定戦:金田 拓渡 6-3 中村 健太
 12才以下女子
(12/22、於:青葉の森スポーツプラザ)



写真は左から
  優勝:磯目 璃子さん(ルネサンス鷹之台TC)
      準優勝:大吉 卯楽さん(アートヒルTC)
          3位:木島 菜々花さん(Hills K-NTA)
              4位:横山 真都さん(殿山TG) 

決勝戦:磯目 璃子 6-1 大吉 卯楽

  1.大吉卯楽       ①  .
 32.磯目璃子 ①2③4⑤ ⑥
          <丸付き数字はサービスキープ>
 大吉さんは強打で攻めるゲームスタイルで、磯目さんはミスの少ないつなぎのテニスをする。
 両者ミスの多い立ち上がりの1ゲーム目、デュースまでもつれたが磯目さんがキープ。4ゲーム目もデュースまでもつれ、磯目さんがブレークして4-0とリードする。
 ただ、今大会はセミアド方式だが、スコアを見るともつれた1・4ゲーム目の2ゲームがセミアドでなくノーアドで決 着?と疑問は残った。セルジャッジの限界を感じる部分である。
 後半はお互いの持ち味を発揮しポイントが競ってくる。
 大吉さんの強打に対し、磯目さんは緩急をつけた安定したテニスで相手ミスを誘って嬉しい優勝を手にした。
 内容は6-1のスコアほどの差はなく、大吉さんの強打がウィナーも多いが、きわどく攻めすぎてアウトのミスが多く自滅したように見えた。


3位決定戦:木島 菜々花 7-5 横山 真都


14才以下男子
(12/22、於:青葉の森スポーツプラザ) 



写真は左から
  優勝:椎名 貫太くん(アートヒルTC)
      準優勝:渡邊 俊希くん(松原TC印西)
          3位:斉藤 稜くん(千葉市少年TR)
              4位:田中 小太郎くん(ルネサンス鷹之台TC)

決勝戦:椎名 貫太 6-2 渡邊 俊希 

  17.椎名貫太   ①2③  ④5⑥
  64.渡邊俊希 ①     ②
        <丸付き数字はサービスキープ>
 渡邊くんは安定したスピンサーブ、トップスピンの深いストロークで1-0と良いスタート。 椎名君は、2・3・4ゲーム目のデュースやノーアドの接戦を連取し3-1と逆転する。
 渡邊君は相手のミスの多い5ゲーム目をキープし相手の流れを止めたかと思ったが、ラリーの長い接戦の6ゲーム目を椎名君がキープし4-2となり再び流れを掴む。
 渡邊君はその後も、強い気持ちでライン際を狙って攻撃的プレーをするが、椎名君の面のブロックと強打の攻撃の前にミスが多くなる。
 終盤、椎名君が相手攻撃を巧みにさばき3ゲーム連取して優勝した。
 両者とも攻めの気持ちと良いフットワークを持っている。さらに、短いボールをネットプレーに結びつける回数が多く、オールラウンドなプレーはこの先も楽しみだ。


3位決定戦:斉藤 稜 7-6(2) 田中 小太郎
  14才以下女子
(12/23、於:青葉の森スポーツプラザ)



写真は左から
  優勝:木津 未菜依さん(アポロコーストTC)
      準優勝:今村 颯希さん(オールサムズTC)
          3位:大野 菜月さん(TAC)
              4位:小原 弥華さん(美浜TG) 

決勝戦:木津 未菜依 6-2 今村 颯希

  11.木津未菜依 1②3 4 5⑥
  34.今村 颯希      1 2
        <丸付き数字はサービスキープ>

 今村さんは序盤でミスが多く、ほとんど得点できない。
 しかし、4ゲーム目を好リターンでブレークし今村さん1-3となる。
 後半はポイント数も拮抗し互角の打ち合いが続く。今村さんはウィナーで得点し、木津さんは相手にミスをさせ得点する。
 木津さんはリカバリーのフットワークが良く、ショットの強さも相手を上回って見える。そのわずかの差で、5・7ゲーム目をノーアドでブレークする事ができた。
 流れを掴んだ木津さんはマッチポイントでウィナーを放ち、嬉しい優勝を手にした。
 今村さんはファーストサーブのフォールトが多く、リズムに乗れなかったようだ。


3位決定戦:大野 菜月 6-2 小原 弥華

16才以下男子
(12/25、於:千葉県総合スポーツセンター) 



写真は左から
  優勝:野村 勇太くん(オールサムズTC)
      準優勝:佐藤 紘彰くん(市川中)
          3位:大脇 拓也くん(渋谷幕張中)
              4位:海野 祥希くん(INABA TS) 

決勝戦:野村 勇太 7-6(3) 佐藤 紘彰 

  22.佐藤紘彰      1②  ③4⑤6   .
  44.野村勇太 ①2③4   ⑤     6⑦
        <丸付き数字はサービスキープ>
 佐藤君のストロークはコンパクトに構え大きなフォロースルーで、コースが読みにくい。しかもポーカーフェイスを保ち、タッチ良く何をしてくるかわからない恐さがある。対戦すると身体的にも精神的にも疲れるタイプのプレーヤーだ。
 野村君のトップスピンはスピードがありよく跳ね威力がある。ディフェンスの左右のフットワークも良い。そのストローク力で佐藤君のミスを誘い、4-0と大きくリードする。
 ところが、佐藤君は持ち味の読みにくいテニスと、野村君のバックへショートクロスを効果的に使い、地道に得点を重ねて6-5と逆転する。
 野村君のメンタルがきつくなっているのは傍目にもわかる。
 勝負どころは12ゲーム目。佐藤君のサーブで40-0のトリプルマッチポイント。野村君が1つ返して40-15。次の佐藤君のセカンドサーブを、野村君が恐さを振り切って強打し、ウィナーで得点。この1ポイントで、死にかけていた野村君のメンタルとショットが生き返りブレークした。
 そのまま野村君がタイブレークもモノにして、クタクタの優勝だ。
 たった1ポイントで流れが変わる恐さを見た試合だ。


3位決定戦:大脇 拓也 7-5 海野 祥希

  16才以下女子
(12/24、於:千葉県総合スポーツセンター)



写真は左から
  優勝:内山 紗希さん(INABA TS)
      準優勝:伊賀上 里奈さん(麗澤中)
          3位:舟橋 結さん(あじさいインドアTS)
              4位:尾崎 真友さん(殿山TG) 

決勝戦:内山 紗希 6-1 伊賀上 里奈

  10.伊賀上里奈       ①  .
  35.内山 紗希 ①2③4⑤  ⑥
        <丸付き数字はサービスキープ>

 内山さんはフォア・バックとも、両手打ちの強打とスライスでの切り返しがある。特に、両手のフォアの強打はコースが読みにくくスピードがある。
 1ゲーム目は内山さんのサービスゲーム。威力のあるファーストのスピンサーブで簡単にキープする。
 2ゲーム目の伊賀上さんはダブルフォールト3個ありブレークされてしまう。
 3ゲーム目の内山さんはフォールトが多く、伊賀上さんがブレークできたら接戦の持ち込めたかも知れない。
 長いラリーになっても、内山さんがコースを狙うフォアで次第に優勢になるゲーム展開だ。
 決勝戦の内山さんが良いプレーをし、伊賀上さんは打つ手が見つからない。
 そのまま内山さんが実力を発揮して、圧倒の優勝だ。




3位決定戦:舟橋 結 6-3 尾崎 真友

18才以下男子
(12/27、於:千葉県総合スポーツセンター) 



写真は左から
  優勝:池田 卓人くん(拓大紅陵高)
      準優勝:近藤 精人くん(八千代松陰高)
          3位:佐藤 卓大くん(東京学館高)
              4位:池端 健悟くん(八千代高)

決勝戦:池田 卓人 7-6(4) 近藤 精人  

   1.近藤精人 1 2    ③4⑤   6   .
 187.池田卓人   1  2③    ④5  6⑦
        <丸付き数字はサービスキープ>
 お互いに弱点が無く、トップスピンもスライスもネットプレーも自由自在。
 少しのミスや気持ちの状態で、流れは二転三転する。序盤の流れは池田君にあり、そのまま行きそうな気配だ。しかし、中盤は近藤君の流れに変わり、一気に5-3と逆転し王手だ。
 池田君は1つキープし4-5。次の10ゲームでは極限の高い集中状態で、
しっかりと振りぬいているのにミスの少ないテニスをし5-5に追いつく。
 もつれた11ゲーム目は3ゲーム目のノーアドになるが、3・6ゲーム目のノーアドに続いて、すべて勝負強い近藤君が手にして6-5とリードする。
 近藤君は勝ち抜くために12ゲーム目に、ネットプレーを仕掛けたり、ドロップショットを多用したりと勝負をかけたが、ゲームが取りきれなかった。
 最後まで緊張感の高い中でのタイブレークを池田君がモノにして優勝した。夏のオーガスト決勝戦のリベンジを果たした。


3位決定戦:佐藤 卓大 6-2 池端 健悟

 18才以下女子
(12/27、於:千葉県総合スポーツセンター)



写真は左から
  優勝:佐々木 美紀さん(八千代高)
      準優勝:遠藤 知穂さん(八千代松陰高)
          3位:豊田 華奈さん(八千代高)
              4位:大村 萌子さん(幕張総合高) 

決勝戦:佐々木 美紀 6-2 遠藤 知穂

   1.佐々木美紀   ①2  3④5⑥.
  71.遠藤 知穂  ①   2
         <丸付き数字はサービスキープ>
 長いラリー戦で、キープ、キープ、ブレイク、ブレイクで2-2となる。
 序盤は遠藤さんが左右に打ち分けて仕掛けて、佐々木さんはただ対応しているだけに見える。
 佐々木さんはこのままでいけないと思ったのか、5ゲーム目からゲームプランを大胆に変更してきた。ライン際をより厳しく狙い、ショット自体もより強く打ち始めたのだ。
 前半のラリー戦がウソのように、遠藤さんは相手の強打とコースの打ち分けに対応できず、ミスが多くなった。
 ストロークに自信がある選手は、相手のストロークを少し上回るパワーで展開すれば、無理をしなくてもポイントは転がり込むのが鉄則だ。わずかの差で勝敗が左右されること、そのわずかの差を詰めるのが中々大変なのがテニスだ。
 まさに鉄則どおりの展開で佐々木さんが優勝を手にした。 


3位決定戦:豊田 知穂 6-4 大村 萌子