第27回千葉フレッシュジュニアテニストーナメント(2012年)

18才以下・男子」 「18才以下・女子
16才以下・男子」 「16才以下・女子
14才以下・男子」 「14才以下・女子
12才以下・男子」 「12才以下・女子
10才以下・男子」 「10才以下・女子

各年齢別の入賞者のご紹介 
18才以下・男子(7/24:青葉の森)

写真左から
 
優勝:子安 直輝(アポロコーストTC)
       準優勝:石黒 純平(千城台高)
             3位:加藤 広之(稲毛高)
                  4位:高山 翔(市立千葉高)

                      

決勝:子安 直輝 6−2 石黒 純平
  (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 子安直輝 1A   B4  5E
  石黒純平    @    2   
    (青文字はインタビューから)
子安君のサーブもストロークも強い。
「バキッ!」と響く打球音は、ショットの強さを表している。
常に全力でプレーをし、得点では雄たけびをあげて自分を盛り上げる。ミスには「足が動いてない!ラケット引くのが遅い!」などセルフトークで次のポイントにつなげる。
ショットも素晴らしいが、優勝の原動力はファイテイングスピリットと、やりたいプレーのために動ききるフィジカルの強さだ。
「しっかり打ってくる相手だったが、自分のペースで深さ・高さ・強さをコントロールできたのが良かった。ゲーム展開は苦しかったが、気持ちに余裕を持つようにプレーしたので、メンタルは大丈夫だった。フィジカルはクラブでランニングやラインタッチで鍛えてあったので、夏の体力には自信はあった。」
石黒君は冷静にレベルの高いハードヒットのラリーに持ち込むが、ゲームをコントロールすることが出来なかった。

3位決定戦:加藤 広之 7−5 高山 翔
18才以下・女子(7/24:青葉の森)

  写真左から
優勝:栗本 帆乃香(市立船橋高)
     準優勝:戸澤 萌(市立船橋高

          3位:蕨 祐子(磯辺高)
               4位:亀村 美樹(県立千葉高)
                      

決勝:栗本 帆乃香 6−1 戸澤 萌

  (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 栗本帆乃香
 1A3  4D6
 戸澤 萌       1    
  
(青文字はインタビューから)
同じ高校の先輩後輩の対戦だ。
戸澤さんが、先にコースを狙い仕掛けていく。
しかし、栗本さんの「今日はよく振り切れていた」というストロークはラケットが良く振れ、戸澤さんを苦しめる。
戸澤さんは長く熱いラリーをしながらも、トップスピンでベースライン際に落ちる栗本さんのショットに対し、わずかなアウトやネット繰り返し失点をする。
栗本さんが先輩としての意地を感じる良いプレーで、うれしい優勝を手にした。

3位決定戦:蕨 祐子 7−6(5) 亀村 美樹
16才以下・男子(7/24:青葉の森)

  写真左から
優勝:近藤 精人(総武グリーンTC)
     準優勝:成毛 潤(Ken’s NTA)
          3位:金敷 哲平(秀明八千代中)
               4位:堀江 陸(秀明八千代高)


決勝:近藤 精人 6−2 成毛 潤
  (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 成毛 潤 @2        
 近藤精人
   1A3C5E
    (青文字はインタビューから)
「2012なの花ジュニア・中学生の部」で圧倒的な力で優勝した成毛君は、立ち上がりの2ゲームを連取し2大会連続優勝かと思われた。
一方、立ち上がりにミスが多かった近藤君は、3ゲーム目からラケットが振りきれ、スピンもかかりミスが少なくなってきた。
「相手のフォアよりバック狙い」と気づき、相手を動かすように配球してゲームを支配し始める。しかも、胸より高い打点からのテンポの速い攻めは、成毛君を防戦一方へと追い込む。
成毛君はスライディングのフットワークとスライスで、相手の攻めをかわすが、
「つなぎのスライスにはドライブボレーで」と近藤君の攻めにそつが無い。
近藤君が6ゲーム連取して圧倒の優勝だ!


3位決定戦:金敷 哲平 7−5 堀江 陸
16才以下・女子(7/26:青葉の森)

  写真左から
優勝:佐藤 瑞季(東京学館浦安高)
     準優勝:石川 千夏(県立千葉高
          3位:山崎 里紗(サムライテニス)
               4位:小西 晴香(八千代松陰中


決勝:佐藤 瑞季 6−2 石川 千夏
  (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 佐藤 瑞季 
1  2B  C5E
 石川 千夏   1   A   
  
(青文字はインタビューから)
フォアもバックも両手打ちの佐藤さんがハードヒットで攻めて、石川さんがボールをつなぐゲーム展開。
「相手がミスしないことと、暑さでばてた部分もありましたが、最後まで気持ちが粘れてよかった」というように、最後まで攻め続けていた。
攻める分ミスもでるが、フォアもバックもかすれた当たりのアングルショット、厚い当たりの深いショットなど随所に良い攻めが有った。
攻めに徹した佐藤さんのうれしい優勝だ。
石川さんはスプリットステップのタイミングが絶妙で、よく動けていた。

3位決定戦:山崎 里紗 6−3 小西 晴香
14才以下・男子(7/27:青葉の森)

 写真左から
優勝:松尾 圭都(殿山TG)
    準優勝:横山 拓海(殿山TG
        3位:富川 正太(志津TC)
            4位:松尾 優飛(殿山TG


決勝:松尾 圭都 6−1 横山 拓海
  (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 松尾圭都 @   A3C5E
 横山拓海   @       

 (青文字はインタビューから)
同じクラブ同士の決勝戦。
激しい打ち合いで、スコア以上に
「打っても決まらず長い試合でつらい」展開だ。
3ゲーム目の8、9ポイント目に、松尾君がコート外まで回り込みをし、フォアの逆クロスへショートクロスでエースを2連発した。
この2発が横山君の危機感をあおったのだろうか、ショットを組み立てるという本来プレーでなく、ガンガン打ちあうプレーになりミスが増えてきた。
松尾君は、「バックを狙ってきたので回り込みのフォアで対応した」と戦術も巧みだ。また、相手がポイント間で汗を拭くことにイラついていたが、
「自分も同じように汗を拭いたら気にならない」と気づきメンタル的な対応も出来た。
終盤、松尾君は安全なセンターへ返球し、横山君が狙いすぎてミスをする。松尾君が会心の勝ちパターンでうれしい優勝を手にした。

3位決定戦:
富川 正太 6−0 松尾 優飛
14才以下・女子(7/25:青葉の森)

  写真左から
優勝:水野 恵(八千代松陰中)
    準優勝:磯野 友理奈 (K−TT
        3位:鈴木 ひかる(TAC)
            4位:小林 未希子(オールサムズTC


決勝:水野 恵 6−1 磯野 友理奈
  (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 水野 恵   
@2B  C5E
 磯野 友理奈     @   
  
(青文字はインタビューから)
互角のラリーで試合が進む。
その中で、水野さんのクレバーなテニスが光る。
武器は
「得意なフォアハンド」で、一旦構えてしまえばミスすることなく相手を振り回し、確実にポイントを重ねた。「バックハンドは攻めこまれないように深く返す」ことにし、バックへの磯野さんの攻めをしのいでいた。「決勝だったのでボールを追いかける気持ちは強かった」ので、難しいショットも良く拾っていた。「ゲームの流れとしてダブルフォールトの怖さは知っている」ため、集中していたサービスは殆どフォールトをしない。
水野さんのモチベーションの強さが優勝へとつながった。
磯野さんはファーストサーブのフォールトが多く、試合のペースをつかめなかったようだ。

3位決定戦:鈴木 ひかる 7−6(6) 小林 未希子

12才以下・男子(7/28:青葉の森)

 写真左から
優勝:川見 顕晋(オールサムズTC)
    準優勝:斉藤 彰吾(オールサムズTC
        3位:小関 哲太(松原TC印西)
            4位:南條 里臣(Ken's NTA


決勝:川見 顕晋 6−4 斉藤 彰吾
  (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 川見顕晋 1A   3  4  5E
 斉藤彰吾    @2  3  4       

同じクラブ同士の決勝戦は、熱中症が心配される暑さの中で、1時間を越す熱戦となった。
お互いに、トップスピン・スライス・左右前後の配球・ショートクロスなどで仕掛けるが、両者ともポイントを取れるパターンが見つからない。ショットも動きも良い2人にラリーのミスは考えられず、48回続いたラリーもあって1ポイントが長い。
差があると言えば、準決勝もタイブレークだった小柄な斉藤君に、3−3の後の7ゲーム目から体力的にきつい所を精神力で持たせている様子がみえたことだ。川見君にはまだ体力の余裕が感じられた。
終盤、4−4から斉藤君が長いラリーを避けるように攻め始めたが、逆にチャンスボールを川見君に与えることとなった。チャンスボールを見逃さなかった川見君が2ゲーム連取して、優勝の栄冠を手にした。

3位決定戦:小関 哲太 6−3 南條 里臣
12才以下・女子(7/29:青葉の森)

  写真左から
優勝:新田 祥子(誉田TC)
    準優勝:久保 優衣(きさらづアウルTC)
        3位:中山 桜季(ロイヤルSCTC)
            4位:清水 愛華(Sol.T.Co


決勝:新田 祥子 6−0 久保 優衣
  (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 新田祥子 
@2B4D6
 久保優衣       
  
(青文字はインタビューから)
2ゲーム目のサーバーは久保さんで、アドバンテージサーバーになる。両者とも絶対欲しいこのポイントは、2人とも集中が高まり長い長いラリーが続くが、久保さんのミスでデュース。続くノーアドのポイントをダブルフォールトでブレークされる。集中力に影響する展開だ。
集中力がより高まった新田さんはミスが減り、ラリーで久保さんがスピンがかからずアウトすることが多くなった。
勢いの出た新田さんは、終盤2ゲームをより攻撃的にプレーしポイントを重ねた。一気に勝ち抜いた新田さんがうれしい初優勝だ。
ワンサイドのスコアになったが、両者の力の差はないと思われる。「
すごいどきどきした(新田さん)」決勝という特別な舞台では、久保さんは力を発揮できなかったのかもしれない。

3位決定戦:中山 桜季 7−6(3) 清水 愛華

グリーンボール
10才以下・男子(7/30:青葉の森)

 写真左から
優勝:渡辺 莞(TTC)
   準優勝:斉藤 涼馬(誉田TC
       3位:中村 李暉(松原TC印西)
           4位:鎌田 知樹(オールサムズTC


決勝:渡辺 莞 6−3 斉藤 涼馬
  (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 渡辺 莞 1A3  4D    6   
 斉藤涼馬     1    A3 

TTCはいち早くレッスンにグリーンボールを導入している。
そしてグリーンボール育ちの渡辺君は、片手バックハンドのトップスピンとスライスを駆使し、フォアはスピンの効いたハードヒットがゲームスタイル。
積極的に打ったサーブ(特にファースト)」はコースも良く威力もあり、「相手を左右に振ってチャンスボールをしっかり決める」プランで試合の序盤を抑えていた。
斉藤君もオールラウンドなプレーができカウンターで打つフラットなショットが効果的。また、渡辺君の片手バックを狙うというのも良いプランだ。
ただ、渡辺君は「
バックはミスを避けるため攻めずに深いボール打ち返し」フォアでは攻撃するプランで対抗した。
2−5での斉藤君は力まずにタイミングよく打つカウンターが良く、簡単にキープした。続く8ゲーム目は強力サーブに対してリターンが冴えてブレークした。
流れが変わりそうだったが、集中力が高まった渡辺君がブレークで勝ちきり、「
千葉市の大会の優勝は初めてで嬉しい」優勝を手にした。

3位決定戦:中村 李暉 7−5 鎌田 知樹
10才以下・女子(7/30:青葉の森)

 写真左から
優勝:中根 美凛(TTC)
    準優勝:菊永 渚(メディカルSP)
        3位:木津 結依葉(アポロコーストTC)
            4位:金野 萌(JITC


決勝:中根 美凛 6−2 菊永 渚
  (試合の流れ。○印のゲームはサービスキープ)
 中根美凛   1  2B4D6 
 菊永 渚  1  2          

普段のレッスンでグリーンボールに慣れ親しんでいる中根さんは、
短いボールがきたらボレーに出たり」するなどオールラウンドなプレーできる。
菊永さんは、ループ状の高い打点で打たされる時や、思い切った攻撃時に少しミスがでる。わずかなミスの差がゲーム差になる。
ノーアドの長いラリーを制して4−2とリードし、「
差がついてきたので積極的に攻めた」と言う中根さんは攻撃的なプレーに変わり、
左右へのショットが正確になって菊永さんを走らせる良いパターンになる。
6ゲーム目と最後のゲームの2回のノーアドを取り切った中根さんが、「
本当に初めてですごい嬉しい」優勝を手にした。
菊永さんは、3−3になるかどうかの6ゲーム目のノーアドを取れれば、と悔やまれるところだ。


3位決定戦:木津 結依葉 6−3 金野 萌