第26回千葉フレッシュジュニアテニストーナメント(2011年)

結果速報
「全種目結果」

各年齢別の入賞者のご紹介 
18才以下・男子(7/22:青葉の森)

写真左から
 
優勝:柳田 大志(日出学園高)
        準優勝:熊田 暉(フミヤエース市川TA)
               3位:伊橋 真夏(千葉南高)
                      

決勝:柳田 大志 6−2 熊田 暉
  (青文字はインタビューから)
 
決勝戦はお互いの持ち味を発揮し、しっかり打ちぬきながらもミスの少ない、見応えのある試合になった。
 熊田君は受験勉強などで久しぶりの実戦だ。
 フォアハンドストロークのスピード・プレースメントには目を見張るものがある。ただ、「
しっかり練習していた時に比べてイメージ通りいかなかったり、体が良いポジションに動ききれなかったのでミスが多かった」と。
 また、「
第1シード+久しぶりの試合、ということで緊張しました。決勝では勝てなかったんですが、試合ができて楽しかったです。オーガストもシード1なので頑張りたい」と感想を述べた。

 優勝した
柳田君は、「2010ウィンターベスト16だったが、この優勝は嬉しい。ウィンターでも優勝を狙いたい」とスピーチ。
 決勝戦では、「
熊田君はハードヒッターなので、バックを狙いつつ繋げるテニスをし、チャンスボールを攻める」ことを作戦としていた。また、「逆を突いたり、緩急で変化をつけることも考えた」というストロークはタメ・間が良く打つコースが読みにくい。
 さらに、相手ループボールを
「セカンドサーブをたたくような感じで打つ」高い打点からの攻めも効果的だった。
 ゲームパターンが多かった
柳田君が総合力で優勝した。

18才以下・女子(7/24:青葉の森)

  写真左から
優勝:馬淵 彩(AJTA)
     準優勝:高橋 南(山脇学園)
          3位:小川 栞(市立千葉高)
               4位:首藤はるひ(千葉女子高)
                      

決勝:馬淵 彩 6−1 高橋 南

  (青文字はインタビューから)
9 馬淵さん @2  3C5E 
44高橋さん    1  (丸付き数字はサービスキープ)
 2-1の3ゲーム目まで、馬淵さんのフラット系の速いショット、高橋さんの深いエッグボールの打ち合いとなった。
 馬淵さんは、相手に構えさせて強打の打ち合いを続けるより、走ってショットを打たせた方がチャンスがあると気付いたようだ。
 序盤、高橋さんに全部強打されたので、緩急をつけたりドロップショットを打つなど頭を使った。思っていたより自分の力が出せた。」と馬淵さんはコメントする。構えて打たせないために、高橋さんを走らせるショートクロスとナーバスになるスライスのショットなど配球全般がすごく良い。次第に高橋さんは打つ手がなくなった。「優勝は初めてではない」が、この優勝は今後の夏のグレード大会に力を与えてくれるだろう。

 中盤からの高橋さんは、走って打つ状況が多く、その時のショットが深くないので、また走るという悪循環になった。構えて打つ時のエッグボールが素晴らしいだけに惜しいところだ。「
相手が強くて・・途中粘ったんですが、やっぱり相手が上手でした。でも課題が見つかったのが良かった。」と前向き発言。走らされた時にイーブンに戻すために、クロスへ深くスピンボールを打てるようになるのも一手かも知れない。

3位決定戦:小川 栞 6−1 首藤はるひ
16才以下・男子(7/26:青葉の森)

  写真左から
優勝:和野 佑太(志津TC)
     準優勝:佐藤 卓大(殿山TG)
          3位:岩名 朋洋(殿山TG)
               4位:長谷部 貴洋(稲毛高)


決勝:和野 佑太 7−6(8) 佐藤 卓大
29 和野君 1A  3 4D E F  
128佐藤君1  A3 4  D E      
           (丸付き数字はサービスキープ)

 両者持ち味を発揮して接戦を展開する。和野君は左利きのスピンサーブ、フォアのフラットの強打、ループスピンやスライスでの長いラリーなど幅が広い。佐藤君もフォアのトップスピンとバックのスライスのストロークに安定感がある。
 準決勝もタイブレークだった和野君は、決勝のタイブレークのポイント間では膝に手をつくほど消耗している。しかし、ポイントが始まると声を出し気合いを入れたプレーをする。メンタルが強い。
 佐藤君は終始持ち味の安定したプレーをして相手ミスを誘う。やはりメンタルが強い。
 勝負どころは佐藤君のタイブレーク6-3。佐藤君はわざと弱いファーストサーブを打つ。たびたびアンダーサーブなどで和野君のリターンミスを誘っていたので、悪い作戦とは言えなかったが、和野君が強打のリターンで得点する。和野君のサーブ&ボレーも効果的でその積極性、思い切りのよいプレーがその後の逆転優勝に結び付いた。
 佐藤君の課題として見えたのは、和野君のサーブ&ボレーに対して、バックハンドのパッシング(スライス)が全く抜けなかったこと。

3位決定戦:岩名 朋洋 6−2 長谷部 貴洋
16才以下・女子(7/26:青葉の森)

  写真左から
優勝:若井 舞希(東邦中)
     準優勝:小島 美砂(東邦中
          3位:上西 美穂(ロビンフッドTC)
               4位:鈴木 早百合(東邦中


決勝:若井 舞希 7−6(4) 小島 美砂
  (青文字はインタビューから)
1 小島さん @2B4      D  6  
21若井さん      1A3C5  6  7 
   (丸付き数字はサービスキープ)

 フォア・バックとも両手打ちの小島さんが強打し、若井さんがつなぐ展開。序盤と中盤で大きく流れが入れ替わる。
 優勝した若井さんは、同じ学校同志の決勝はやりにくい気持ちが有ったのか、ボールが全然当たらなかった」と言う。序盤にリードされプレッシャーになったが、相手の苦手がループボールなのを知っていたので狙って打った」と、序盤0-4と大きくリードされるが、冷静なプレーで相手ミスを誘い接戦をものにした。
 
小島は「若井さんとは、中1の時からランキング戦とか沢山の試合をし、勝ったり負けたりでした。今回は負けたくなかったので頑張りました」と言う。負けたくない気持ちでタイブレークにしたが、タイブレークでは思い描くテニスが出来なかったようだ。「タイブレークに追いついた時に軽く心がゆるんだようで変なミスをしました。普段から言われるんですが、詰めが甘かったです。」 「次は絶対若井さんに勝ちます!」とリベンジを誓った。

3位決定戦:上西 美穂 7−5 鈴木 早百合
14才以下・男子(7/29:青葉の森)

写真左から

優勝:古山 立稀(殿山TG)
   準優勝:多保田 拓哉(八千代松陰中)
       3位:中村 慧悟(殿山TG)
           4位:矢島 詳剛(八千代松陰中


決勝:古山 立稀 6−4 多保田 拓哉
  (青文字はインタビューから)
1 多保田君  @2 3  C
96 古山君 @   2 3C D6
     (丸付き数字はサービスキープ)
両者とも、ショットのスピード・安定性・プレースメントとも素晴らしく、互角の展開だ。勝利がどちらの手に渡ってもおかしくない試合だ。
 優勝した古山君は、ショット・メンタルとも最高にいい状態でプレーをしていた。彼にとっては、ウィナーズスピーチが試合以上に難しかったようだ。
 第1シードを守ってしっかり勝ち上がってきた多保田くんは、自身のテニスは良かったが、「
決まったと思ったボールのカウンターショットが強くて、大変な試合だった。」そして、「最後は思い切りよく点を取りに行ったが、力んでしまって」と言うように、絶対にキープして追いつきたい1ポイント目をダブルフォールトで失う。思い切りのよい攻めが、古山君のテンポに合ってしまい、最後はラブゲームでブレークされてしまった。

3位決定戦:中村 慧悟 6−0 矢島 詳剛
14才以下・女子(7/29:青葉の森)

  写真左から
優勝:清水 夢未(ベルウッドTG)
     準優勝:薄井 真美(きさらづアウルTC
          3位:波多野 有紗(INABA TS)
               4位:安冨 杏菜(東邦中


決勝:清水 夢未 6−2 薄井 真美
  (青文字はインタビューから)
1 清水さん   @2   3C5E
30薄井さん@    2
     (丸付き数字はサービスキープ)
前半の競り合いから、後半は清水さんが一気に駆け抜けた。
優勝した清水さんは、「出だしはあまり良くなかったけど、後半ではしっかりボールに集中できて良いゲームができた。優勝は2回目です。」この勢いで、「シルクカップで頑張ります。」と話す。
 薄井さん持ち味の速いショットで攻める。「
決勝では思うとおりに試合運びが出来たんですが、清水さんのパワーに押されたり、コースを狙いすぎたり、あわてた時にミスがでてしまった。
2-4の時には、無理をしないで長いラリー戦からチャンスを作ろうとしていたが、デュースでのダブルフォールトなど大事なところの失点が大きかった。

3位決定戦:波多野 有紗 6−3 安冨 杏菜

12才以下・男子(7/31:青葉の森)

写真左から
優勝:小出 雄也(志津TC)
   準優勝:吉村 大生(志津TC
       3位:市川 豪(Ken's NTA)
           4位:松尾 優飛(殿山TG


決勝:小出 雄也 6−3 吉村 大生
13小出くん   @2B  C  D6
52吉村くん @    A  B
     (丸付き数字はサービスキープ)
同じクラブの対戦だ。手の内は知っているだろう。接戦が期待された。
 小出君は、相手を前後左右に揺さぶりをかけて得点する。吉村君は相手の浅くなった球をフォアでたたくのが持ち味だ。
 気迫を前面に出すプレー、スライスを使うなど作戦面、サーブ力、ストローク力ともに小出君の方が上回り、うれしい優勝だ。
 吉村君は2つサービスブレークされている。今後の課題はサーブそのもの、あるいはサーブ後の展開だろう。また、気迫を表面に出せば、もっとプレーを高めて行けたのではと思う場面があった。

3位決定戦:市川 豪 6−2 松尾 優飛

12才以下・女子(7/30:青葉の森)

  写真左から
優勝:佐野 春佳(きさらづアウルTC
    準優勝:斉藤 遥(千葉市少年TR
        3位:来栖 奈那子(SOL T. Co)
            4位:秋元 里穂菜(INABA TS


決勝:佐野 春佳 6−2 斉藤 遥
1 佐野さん  @2B4  56
53斉藤さん @      2
     (丸付き数字はサービスキープ)
決勝はストローク力の勝負になった。
 佐野さんはフォアのストロークが力強い。そのフォアを主体にしたストローク力は斉藤さんをオーバーパワーし、得点を重ねた。佐野さんの見事な優勝だ。
 斉藤さんは、このような試合でのストロークの安定性を高めることが、今後の課題だろう。
 


3位決定戦:来栖 奈那子 6−4 秋元 里穂菜


10才以下・男子(8/2:青葉の森)

写真左から
優勝:大澤 伊蕗(楠C)
   準優勝:藤原 聖也(TTC
       3位:高木 陸斗(Ken's NTA)
           4位:小関 哲太(松原TC印西


決勝:大澤 伊蕗 6−0 藤原 聖也
1 大澤伊蕗くん 1A3C5E
35藤原聖也くん
     (丸付き数字はサービスキープ)
決勝は、大澤君が攻めて藤原君がつなぐ展開になった。
 大澤君はサーブもストロークもコースをきっちり突いてくる。スマッシュのミスもあるが、ネットプレーも仕掛けてくる。終始攻めを貫きながらもミスの少ないプレーで、大澤君が優勝を手にした。
 藤原君はフォアのストロークでコースを突いて攻めていたが、全体にもっと攻める気持ちを出していいのかも知れない。

3位決定戦:高木 陸斗 7−6(4) 小関 哲太
10才以下・女子(8/2:青葉の森)

写真左から
優勝:徳澤 ゆきの(初石TC
    準優勝:田代 捺(楠C
        3位:木村 菫(TTC)
            4位:後藤 圭那(オールサムズTC


決勝:徳澤 ゆきの 6−2 田代 捺
1 田代さん   1     A
22徳澤さん 1  2B4D E
     (丸付き数字はサービスキープ)
徳澤さんが攻めて、田代さんがつなぐ展開。
 徳澤さんはサーブ・ストロークともミスが少なく、プレースメントも良い。田代さんのバックハンドを攻め、良いパターンで得点する。流れに乗ったまま、1シードを破ってのうれしい優勝だ。
 田代さんの決勝のプレーは、サーブ・ストロークともミスが多かった。いつものプレーが出来なかったように見えた。


3位決定戦:木村 菫 6−3 後藤 圭那